「朝びらき丸 東の海へ」2011/03/05 16:57

 言わずと知れた超有名ファンタジーですが、原作も映画も第一作しか知らなくて、しかしこの間TVで映画の第二作を放送していたので観てみました。やっぱりファンタジーワールドすごいなあ、映画三作目も、ちゃんと3Dで観るべきか、どうしようか……
 とりあえず、原作の方を読んでみました。
 人間の子供達がナルニア世界にやってきて冒険するのですが、今回は、敵大ボスと派手に戦って勝利して大団円、ではありませんでした。船に乗って、行く先々の島で不思議なことに出くわしていく「ワンピース方式」です。
 だからイマイチ盛り上がらないというか、ラストはファンタジーというより幻想小説っぽかったです。
 ストーリー的には、捻くれ者のユースチスがドラゴンになって改心するあたりがクライマックスに思えるのですが、その時点で全体の三分の一あたり。そこから先は長く感じました。
「丸い世界には、とくにわくわくするようなことは、一つもありはしませんよ」
 摩訶不思議なナルニアに比べれば、子供達がやってきた人間世界はつまらないものに見えてしまいます。しかし、元の世界に帰っても、子供達はアスランに出会うことができると言われます。
 善良と正義の力の化身のようなこのライオンさんは、この航海で幾度も形を変えて現れ、みんなを助けてくれました。あんまりしょっちゅう出てきてくれるてもなんか有難味が薄れてきちゃうのですが。
 伝説的で偉大な存在が、でも実は案外と近くにいるんですよってことなんでしょうね。