第93回全国高校野球選手権大会、第八日、コントロール2011/08/14 13:10

 甲子園球場暑かった。人いっぱい、日が落ちてからせっかく涼しくなったのに、帰りの電車待ちでまた汗かいて。

習志野9-3明徳義塾
 試合開始より30分遅れて球場入りし、スコアボードを見て思いました。
「二回までに被安打5で5失点もしてるやん明徳。失策0やから堅守はいつもどうりやし、習志野が足でかき回したんかもしれへんけど、多分先発の尾松がコントロール悪かったんやろなあ」
 そして、満員の習志野アルプスを見て思いました。
「チアガールのレベル高っ。ブラバン超上手。ていうか歓声がうおお、じゃなくてきゃあぁ、なんやけど女子高ですか!?歌声さわやか癒し系ー」
 てなわけで、いろんな意味で習志野が明徳を圧倒しました。
 明徳も、4番北川の本塁打なんかでがんばったんですが、三投手合わせて10死四球……
 習志野は攻撃の策がぴたりぴたりと当たった感じ。先発の二年生投手は速球は120半ばくらいなんですが、緩急と制球で被安打6に抑える。

八幡商5-3帝京
前半はぜんぜん勝てる気がしなかったんですよねえ。八幡商先発の吉中は7安打され、本塁打も打たれましたが3失点でしのいでいたのですが、打線が打てない。先頭打者を出しながらダブルプレイで好機を潰したのが二度あって。
 しかし、6回あたりから感じが変わってくる。帝京の攻撃がフライが多くなり、打たれてもあんまり怖くなくなってくる。7回裏には、左翼の大飛球をフェンス際に好捕するようなプレーもあって。
 そして九回。三連打で一死満塁。四番の坪田の打球はショートへのゴロ、万事休す。と、おもったら、まさかの失策。3-1に追い上げたあと、5番遠藤が、逆転満塁本塁打!
 前半の苦しいときに大量失点を許さず粘ったことが生かされました。
満員の甲子園が湧き上がった九回でした。

作新学院3-2唐津商
 唐津商の北方投手が、速い球投げると評判だったのですが、153キロ投げられても、ストライクに入らなければ怖くない。ていうか逆に怖すぎるというか。140キロ台にスピード落としてからやや落ち着いたかと思ったけど、やっぱり安心感のある投球じゃなくて、まあ、2点先行されながらも甘くなった球を逃さず逆転した作新打線を称えるべきかな。
 これで、九州勢はあと一校になってしまった。

如水館7-4東大阪大柏原
 めったにないことですが、大阪代表校が負けてもあんまり悔しくない時って、あります。
 あまりにも暑くて我慢できずカキ氷を買ったのですが、夏の第四試合は、一塁側に寄れば日陰になってけっこう涼しいです。で、すぐ隣の如水館アルプスが実に大盛り上がりで楽しげで「アルプスのチケット買っとけば良かったあ」と一緒に踊りたくなってくるほどです。
 で、東大阪柏原高校ですが、甲子園は初出場ですが府大会で8強あたりには常連。私はこのチームの試合見るのは初めてだったのですが、強打のチームだそうですがあんまり怖い打線には見えなかったし先発投手はやたら四死球出すし。
 それでも、なんだかんだで2-1で勝っていたのですが、魔の7回が来ました。一死満塁で、セカンドの失策で4-2と逆転されてしまう。
 この回の失点は、ストライクの入らない投手を引っ張りすぎた監督の選手起用に問題があったと思うのですが。しかしここで、セカンドの子がソッコウ交代させられたんですよねえ。何か事情があったのかもしれませんが、見せしめとか懲罰的な意味での交代だったら嫌だなあ。まだ守りも攻撃もあったのですから、ミスをした子に挽回のチャンスを……
 そのすぐ裏で、如水館のサードも失点につながる失策で荒い泥仕合を演出してくれたんですが、この選手(後で知ったのですが、一年生の四番なんですね、島崎君)は延長で決勝のタイムリーを打ちましたからね。
 そういうのが、高校野球なんですよ。

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