本気で至れり尽くせり2018/08/05 01:00

在日ウズベキスタン人有志団体の皆さん、何人かがかぶっていた可愛いお帽子。民族衣装か宗教的シンボルかなあ?

災害ボランティア初挑戦!実働時間が短くって役に立った感薄い。
受付待ちが長いのは多人数をさばくためか。休憩を多めに、早々に作業切り上げて撤収するのは、熱中症対策。移動バスの稼働に限りがある関係もあるかも知れない。
しかし自分の作業は風通しのよい室内のお掃除だった(土足で上がるしかなかったのを、横になってお昼寝できるくらいにはなった)から、たびたび休憩とるほどでは。暑さ対策重要というのでたくさん保冷剤と飲み物持って行ったけど、大荷物持っての徒歩移動が一番暑かった。
驚きだったのは、ボランティアセンターの充実ぶり。
JR東日本の野球応援グッズ(紙扇子とタオル)の配布から始まって。
熱中症対策の塩サプリもたっぷり持たせてくれて、防塵マスクもゴーグルももらった(使わなかったけど)。長靴も軍手もあった(これは持参した、使わなかったけど)。いずれも支援物資。必要なモノでセンターに無かったのは替えの靴下(持参した)くらいか。
作業後には、感染症対策の消毒。シャワー室は使わなかったけど、汗かいたシャツを着替える更衣室はありがたかった。それからカキ氷やらスイカやら振る舞ってくれて、なにやらお土産も持たせようとする(観光PRのためもあるだろうけど)。
何の祭りだ、これ。
中央ボランティアセンターから各サテライトへ割り振る一括管理(その組織力故に効率アップと硬直の両面があるのだろうけど)は、自家用車を持たないボランティア初心者にも参加しやすかったし、事前に参加表明するアプリまでできたという。
いろんな意味で、倉敷市の本気を感じた。
被災地にはあらゆるものが集まって、ただ、将来の展望だけがない。
本日の私のボランティア成果。避難所では寝付けないという婆さんに風通しのよい昼寝場所を用意し、他愛ないお喋りしていたこと。

第100回高校野球選手権大会、開幕、捲土重来2018/08/05 22:59

百回目だろうが百一回目だろうが、変わらないよ、球児たちの目指すモノは。
第一試合
松井秀喜さんが始球式の直後に星陵が開幕試合って偶然?仕込み?
今年は石川大会失点0、本塁打量産で圧勝してきた星陵が甲子園でも9-4。
大分の藤蔭も頑張った、完封もされずにちゃんと反撃したし、被本塁打もなく、それでも、初校歌は遠かった。

第二試合
センバツで強豪校に惜敗した初出場校が、夏もまた強豪校に惜敗。西千葉(記念大会!)の中央学院、実力はあるはずなのにツキはない。
5-4で二年連続初戦突破の済美は打撃力のイメージあるけど、愛媛大会から一人で投げてきた山口投手もいい。複数投手よりも大黒柱主義のチームでもあるなあ。

第三試合
慶応もまたセンバツで惜敗したけど、夏に捲土重来、3-2で校歌ならぬ塾歌が流れる。
新潟・中越は細かい投手交代や相手のミスに付け込む好走塁とか、トリッキーな戦いぶりが面白かったけど、もう一つ、終盤のスクイズ失敗が

第100回高校野球選手権大会、7日目、歴史刻む2018/08/12 00:00

第一試合
アナウンサーが何度も繰り返す、「甲子園通算99勝の平安、1勝の鳥取城北」
100回記念大会に100勝目しないわけにはいかない平安の意気込み。京都大会は圧勝続き。甲子園でもあっさり先制して先発の小寺投手も安心な感じで、このまま爆発していくか、と思ったら。
終盤2-2に追いついた、鳥取城北・難波投手の笑顔が良い。しかし、強気な投手も球数が増えて疲れも出たか。はな血も出たし。
3-2でサヨナラ、100勝達成。

第二試合
数年前に三期連続甲子園準優勝のへ八戸学院光星と、昨年まで三年連続兵庫大会準優勝の明石商の対決は、常連の光星が初出場校を突き放すか、と思ったら。
打撃戦、8-8で試合は延長へ。
でもまあ、闘病中の部員が昨日亡くなりました、なんてことになったら、墓前に勝利を届けないわけにはいかないなあ。光星が9-8。
最後、四死球と失策が決勝点につながってしまったのは残念だけど、一年生投手が相手の四番を三球三振に仕留めたのは格好良かった。スクイズを含め、コツコツつないで追いついた打線。来年も頑張ってほしい明石商。

第三試合
明石商が西兵庫で、報徳は東兵庫。100回記念大会で地元の常連校が活躍しないわけにもいかない。俊足トップバッターが三本の二塁打で三度ホームに帰るのが面白い。昔の、敦賀気比の東出君を思い出した。
報徳学園は新監督になって甲子園初勝利。
3-2、ノーエラーゲーム。夏12年連続出場の聖光学院も、接戦だったのだけど。

第四試合
一昨年まで10年連続三重大会初戦敗退だった弱小チーム(あえて)が、100回記念大会で大躍進の甲子園出場。
で、話題になった白山高校なのですが。
初回に失策がらみで3失点、中盤に追加点を取られ、リリーフ投手も被本塁打2本。
甲子園初出場と甲子園初惨敗という、新たな歴史。
10-0快勝の愛工大明電、名門校も、夏の勝利は30年ぶり。

第100回高校野球選手権大会、8日目、タイ・ブレイクなんて関係ない2018/08/12 23:44

第一試合
二松学舎大5-2広陵
昨夏準優勝校が緒戦敗退。去年の残念な決勝戦の借りを返せず。
2-2に追いつかれても簡単に付離し、東京は東西両方緒戦突破。

第二試合
浦和学院9-0仙台育英
強豪代決、5年前と同じカードだそうで。浦和学院が上手いことリベンジを果たした(これで、埼玉も南北そろって初戦突破)のに対し、仙台育英がなんかバタバタして迫力に欠く。
監督は今年就任したばかりの35才、対外試合6か月禁止(なにか不祥事だね)な状況で宮城大会突破するのは凄いけど、それで甲子園勝ち進むのは難しい。

第三試合
もう完全に、百回の球史に残る、大激戦。見所満載。
・初回に5失点、その後もミスが失点に繋がり、苦しい済美高校。
・上手いこと試合を進めながら、星陵は足をつったエース奥川をひっこめ、継投。
・星陵の細かい継投に対し、打たれながらも一人で投げ続ける済美の山口投手。
・そして八回裏、済美の猛反撃で、1-7が9-7に。9番政吉による3ランで大逆転!
・この回捕まってしまった投手が、星陵の主将というのが。
・しかし、140キロ超の四球を膝に受けてしまった山口投手。
・顔に出さなくても痛いの分かる、九回表に9-9同点に追いつかれる。
・ところが、延長に入ってから、山口投手淡々と星陵打線を抑えていく。
・十二回裏一死満塁を、二者連続三振で切り抜けた星陵の寺沢投手も凄い。
・十三回から、初めて見るタイブレーク。シンゾウに悪い。
・十三回表星陵、一死2・3塁にしてゴロとスクイズ、無安打で二点もぎ取る。タイ・ブレイクのお手本みたいな攻撃。
・十三回裏済美、政吉が絶妙のセイフティ(ラッキーボーイってやつだ)で無死満塁。打順は1番に、愛媛大会では打率振るわなかったという矢野選手が、一振り。
・逆転サヨナラ満塁本塁打。100回の歴史で、初。
済美13-11星陵
・次、山口投手の調子が、心配。

第四試合
高知商12-6慶應義塾
正直、済美-星陵戦で燃え尽きてあんまり観ていなかった(!)第四試合。
一回戦で打撃戦を制した高知商が、二回戦も打ちまくって前半に12得点、快勝。

第100回高校野球選手権大会、9日目、押せ押せ2018/08/13 16:52

大阪桐蔭10-4沖学園
大阪桐蔭が南福岡からの初出場校に負けるわけないやん(超失礼)。
でも、先制したのは沖学園。その後、二度勝ち越されて二度追いついて。
しかし沖学園の粘りもそこまで。六回に突き放される。
終わってみれば、中盤以降は毎回得点、根尾君と藤原君が本塁打、最終回は柿木君が抑えて。各役者がそれぞれ魅せて、横綱相撲。

高岡商5-4佐久長聖
一回戦で甲子園初のタイブレークを制した佐久長聖が、二回戦も接戦。九回に一点差まで詰め寄ったけど、高岡商が逃げ切る。

今年、期待していたのだけど一回戦で負けてしまったのが智弁和歌山(近江に負けた)と近大付属(前橋育英に負けた)なので、両チームに勝利したどちらともに、勝ち進んでもらいたいものだけどそれは無理なので、せめて好ゲームを。
近大付属を103球完封した恩田投手ですが、初回、制球定まらず先制される。二回にその恩田のタイムリーとスクイズで3-1逆転するけれど。
智弁和歌山を4人投手リレーで3失点に抑えた近江投手陣は、その二回以降は前橋育英打線をキッチリ抑える。打つ方でも結構安打を安打を重ねて毎回出塁、ビハインドがあっても押せ押せで、案の定六回3-3追いつく。
そして、サヨナラのランナーが失策で出てしまうっていうのが、この試合の流れっていうか調子の良し悪しを象徴している気がします。
近江4-3前橋育英

第100回高校野球選手権大会、10日目、キミの名は2018/08/14 17:26

第一試合
ダイキクって略すの?人形に非ず、常葉大菊川高校。ノーバント、ノーサイン、スチールも各自の判断で。選手が自分で考えて野球する姿勢には好感が持てます。そのスタイルのためかどうか分からないけど、面白いように当たる。好守備、好走塁、代打でタイムリー。
対する日南学園は、一回戦は辰巳投手の打たせて取るピッチングで完封したのに、この試合は攻守ともになんかチグハグ。安打は出ても併殺が多く、取れるところで取り損なうアウトが、残念。
3-0。ノビノビ野球が波に乗る。

第二試合
輝く星、と書いてこうせい君。けっこうプレッシャーのかかるお名前だと思うけど、それに負けない実力。
今大会最速投手と評判の秋田・金足農の吉田投手。球は速いけどボール球多くて一回戦に続き球数が増える、いつバテるか捕まるかって思ったけれど。スロースターターっていうのか、序盤3失点したけど、勝ち越した八回からの投球の力強いこと。
大垣日大二番手・杉本投手と金足農打線の対決も見ごたえがあり、力と力のぶつかり合いって感じの試合。
6-3。最後の全力校歌がすがすがしい。

第三試合
北埼玉と南神奈川、近隣県対決は、昨年優勝校と20年前の優勝校との対決。守備力と集中打の差が勝敗分ける。
花咲徳栄はエースで四番の野村選手が四回でマウンドを降りる。打者としては2点本塁打や最終回の内野安打で追い上げ、意地を見せたのだけど。
8-6。横浜逃げ切った。

第100回高校野球選手権大会、11日目、16強へ2018/08/15 23:45

第一試合
おおきく振りかぶって。雄叫び。
それはいいのだけど、四死球が多すぎるよ、西投手。一回戦無四球被安打3完封で、期待していたのに。
相手の下関国際としては、打てば凡打(外野フライ多め?投球の力は感じるのだけど)振らなきゃ出塁って感じか。ヒット三本で5得点逆転勝ち。
岡山・創志学園は攻撃の方は4点目取った八回のバント攻めとか、1点ビハインドの九回裏で4番に託す(無安打だけど)姿勢とかは好きなので。西投手もまだ2年生だし、また来年ガンバレ。

第二試合
本塁打、連打、スクイズ、そして全力校歌。東千葉・木更津総合の良いとこ全部出た。象徴的なのが、外野からの返球で本塁生還を二度防いだこと。
7-0のスコアほどの力の差は感じなかったけど、興南の勢いを木更津総合の上手さで抑え込んだ。

第三試合
好ゲーム続き連日満員通知で盛り上がっている今大会。強豪校が順当に勝ち上がって、ダークホースのジャイキリだけが足りない(強いて言えば、智弁和歌山の初戦敗退か)。
強打・日大三校、初回から着実に加点していく。六回に奈良大付四番の3ランで追い上げ5-3、最終回も粘ったけど。
8-4、九回の本塁打でトドメを刺した。初出場校はこれで全滅。

第四試合
あんまり打ち上げない。強いゴロを打って繋げていく攻撃に、伝統の堅い守り。龍大平安のシビレル強さで14-1の快勝。甲子園101勝目。内野手の華麗な動きが最高。
八戸学院光星が破れて、東北勢で3回戦進出は秋田のみ。

あれ、九州は今日で全滅?中国地方は今日一試合つぶし合いがあって……

第100回高校野球選手権大会、12日目、エースはチームに勇気を2018/08/16 17:52

足をつる選手も多く、観客も熱中症でパタパタしている甲子園も、昨日今日はけっこうマシかな。
雨の影響は…

第一試合 報徳学園7-2愛工大名電
第二試合 浦和学院6-0二松学舎大付属
……三回戦、強豪激突、のはずなんだけど、最初の二試合はスコアの差以上に、負けた方は成す術なく、勝った方は堅実な野球を見せつけた印象。おかげで(?)試合はテンポよく進んでいったのだけど。
伝統のバント戦法から強打に転向した愛工大名電は、点の取られ方が残念だったなあ。二死取った後に要注意と分かっている打者を振り逃げで出塁させた後、バッテリーミスも絡んで。
八強一番乗りは。地元の報徳。そして準々決勝の相手は……

第三試合 済美3-1高知商
一、二回戦の戦いぶりから予想は打撃戦。しかし蓋を開ければ四国対決は守り合い、エースとエースのぶつかり合い。熱い!
延長十三回の死闘を投げ切った山口投手は、疲れを感じさせず絶好調(酸素カプセル!)。
対する高知商の投手は、強気っていうか大魔神っていうか高校生離れした貫録。彼こんないい投手だったっけ?
投げても打っても見せ場を作った両者、見ごたえのある試合を演じた両チーム。
勝敗を分けたのは…守備力と、運かなあ。

第四試合 大阪桐蔭3-1高岡商
それはもう、大阪桐蔭の方が断然戦力上なんだ。それでも、スター選手の実力よりも、高岡商・山田投手の力を振り絞った投球に熱くなる。
大阪桐蔭打線に二桁奪三振、3失点。2点差の八回裏一死満塁のピンチを併殺で切り抜けた時の、いい笑顔、大盛上がり。この試合のヒーローだった。
惜しかったのが、二回桐蔭先発投手の制球難で満塁の好機に押し出しの1点で終わってしまったことかなあ。
春夏連覇に向けて、大阪桐蔭の準々決勝の相手は、今日快勝した浦和学院。

第100回高校野球選手権大会、準々決勝、雑草軍団2018/08/18 23:54

快晴の土曜日。
意外でもなんでもなかったけど。みんな、八強の激戦も見たいし、今年のドラ1選手も見たいよね。6時40分満員通知じゃ、前日から現地入りしないとチケット買われへんわ。

昔から良くも悪くもバリバリ野球エリートのイメージが強い浦和学院だけど、そんな関東の名門チームが、ボランティアとして東北被災地の野球少年たちと交流を続けているという。いろんな形で、チームって成長していく。
前半までに3失点したけど、大阪桐蔭先発根尾のわずかな乱れをついて五回に2点返し、さあ面白くなってきた。と、思ったら。
六回集中打。形としては浦和学院継投失敗だけど、桐蔭打線の勢いが凄かったというべき。11-2 四番藤原の2本を含めて4本塁打、猛攻。

これまで全試合完投していた山口投手が、外野守備からスタート。主将の池内君が初めての甲子園のマウンドに立ち、そして結構いい投球。四番打者として先制タイムリーも放ち(これまで打ててなかった)、絶好調。今日は三番打者の捕手もタイムリー二本で、中軸がコツコツと仕事した済美の攻撃。
報徳も反撃するけど、五回のチャンスを、山口投手のリリーフに阻まれて。
しかしこのままでは終われない。1-3で最終回、1点返して、さらにランナー三塁。
3-2 山口投手、守りきった。次は大阪桐蔭打線だ!

地元のファン以外は誰も優勝候補に挙げなかったであろう新星・下関国際。それが準々決勝、日大三打線を七回二死まで無安打におさえ、優勢に試合を進める。
派手さはないけど粘り強い。全試合を完投の鶴田は制球よく、いろいろ工夫して投げる。体力的にも精神的にもタフなチーム。
しかし、日大三校八回裏、目が覚めたかのように四安打集めて、逆転。
3-2 競り勝った。

金足農業は決して完璧なチームではない。吉田投手が注目されるけど、打たれもすれば失点もする。守備陣も結構ミスがあってピンチを招く。
それを、投手の力投が、さらに力技だけではない上手さが、踏ん張って、くらいついて行く。見ている分には面白い。しかし、優勢に試合を進めているようで突き放せない、近江の方はずっと嫌だったはず。
1点差の九回裏、無死満塁。久しぶりに見たよ、2ランスクイズなんて。
輝く笑顔と、サヨナラに地に伏したまま動けない捕手。
3-2 秋田の野球少年たち、公立高校が見せたしぶとさ。

第100回高校野球選手権大会、決勝、連覇2018/08/21 17:22

夏が終わり、甲子園に虹がかかる、閉会式

北大阪代表大阪桐蔭、春夏連覇おめでとうございます。昨夏やり損なったから今年やろう、なんて簡単なことじゃないハズなのに。
伝説が生まれた。昨夏のエラーからの出発。ただの春夏連覇にあらず、春連覇にして春夏連覇。
それを「奇跡」とは言わず「順当」と思われてしまう、まさに最強伝説。

金足農。お膳立てはできていた。04年の駒大苫小牧による北海道初優勝、あるいは07年の佐賀北旋風のような、盛り上がり。100回目の大会で、1回大会以来の、103年ぶり秋田勢決勝進出。
こんな地元を挙げての大騒ぎ、大阪とか関東の方ではなかなか見られない……
ただ、東北や秋田の夢のためじゃなく、自分たちの夢のために戦ってよいのですよ。
絶対的エースの吉田くん、試合前のベンチにいるころから、もう表情がさえない。明らかに疲れている。みちのくの輝く星に、最強チームを抑える力はなく、こつこつバントでつなぐ(凄く上手いけど)チームに、打ち合いに持ち込む戦い方は選択できない。
大阪桐蔭13-2金足農